使える単語と便利な例文

言語学習はどの言語でも最初は馴れず難しくて大変。短期集中で取り組むには。

一冊の手帳でできること 

高い壁を前に不安と焦りの学びはじめ。
まずは簡単なことばで基礎固めしたくても、気づけば覚えることでいっぱいに。
新しいことを追い続けるのは持久戦で、走りきるには体力と時間が必要です。

海外で新しい言語に飛び込むこと数回、辛い学習初期、集中して取り組むべきはどんなことかを考え続けてきました。

日常会話に必要な語彙数は数百語から1500語程度、3歳の子供の語彙数はおよそ1000語程と言われます。
以前5歳の娘のイタリア語学習のために知りたい単語を書き出した語数が1000語弱だったことからも納得感あり。
ここを中心にした1500語~2000語が会話の基本になりそうです。

便利な例文と一緒に一冊の手帳にまとめられたらもっと効率的に学べるはず。「あったらいいのに」を考えました。

品詞と例文

言語の学習内容は主に単語と文章です。覚えるため書き込むものを用意しますが使いやすく見やすい単語帳を作るのは至難の技。何を/どこに/どのくらい書くか迷う度、書くところが決まった単語帳があればいいのにと何度思ったことか。

自然なら天気、身体なら体調、食べ物なら好き嫌いやアレルギーなど、単語には一緒に覚えたい表現や文があります。
また、形容詞なら比較、動詞なら時制と、品詞と文法は関連性が高いもの。
自然に文法が意識できるよう、単語の並びは品詞別とし、使い方がイメージしやすいように似たことばをまとめました。

最も多いのは名詞で、形容詞・動詞と続きますが、難しいのは細かい品詞です。
副詞と前置詞・疑問詞と接続詞など、似ているものがあったり文によって品詞が変わったりで混乱することがしばしば。
説明もややこしくなりがちです。

単語と例文でできること

例文が助けになるのはこんなときです。
意味や読みと一緒に文と単語が提示されれば、誰でも違う文を作れます。

例文)ゆっくり話してもらえます?
     落ち着いて/はっきりと/大声で 

例文)これを机の上に置いてくれる?
     下に/前に/横に/そばに/近くに

自信を失いがちな学習初期、新しいことばを自分で操る体験はとても大事です。
こうかなああかなと考えたことは印象に残り、真剣に考えてもわからないことは答えが知りたくなるもの。
 
子供のことば遊びの感覚で、変な文ができたら笑い、違っていたら正しい言い方を教えてもらう。語感はそんな中で育っていくものだと思うのです。

どんな言語も一語変われば違う文!
場面を想像しながらのことば遊び。
おすすめです。

T-13A 基本 副詞