転居先でことばを学ぶうちに英語についてももう少し知りたくなりました
英語圏外のイタリアとフランスでの駐在当初はとにかく何事も必死でした。
買い物で洗剤の前で立ちすくみ、公園で話しかけられても言ってることがわからない、伝えたいのにことばがでない..。
不馴れなことば体験をお持ちの方ならお分かりいただけると思いますが、そんなもどかしさを感じるとき、その頭の中はヒントを探してフル回転しています。
知っている単語があれば飛びつき、関連する単語を探してつなげて絞り出す。
数時間経ってから "こう言えば良かったんだ、あんな風にも言えるかも..." と頭の中で反芻し後悔してはまた挑む。
不馴れなことばである以上、これは避けられない葛藤です。
英語が苦手などとは言ってられません。
ピンチを切り抜けるためには、英語を使うか 英語をヒントに覚えたてのことばを捻り出すかの二択です。度胸あるのみ!
そんな風に頑張っていると英語の便利さも実感します。特に欧米言語と英語は言語的に近いそうで、英語が共通語として定着した大きな理由と言われます。
苦手だった英語がことばを繋ぐ存在になるとは考えてもいませんでした。
Tangoの機能として英語を記しその英米差を入れた理由を、ささやかな体験を通してお伝えしたいと思います。
30年程前、シンガポールでのこと。
お店に入り飲み物に続いてポテトを頼もうとしたら通じません。発音が悪いのかポテトの言い方がいけないのか、結局写真を指差し注文しました。
面倒そうな店員さんが言い放ったのは、「あぁ フレンチフライね!」
日本ではフライドポテトと言いますが、これは日本用の名称だそうです。名前が違うなんて思ってもみませんでした。
スマイル0円の日本店との差に少々嫌な印象が残りましたがそれはそれ。
これはその後のお話です。
主人の次の赴任地はイタリアのローマ。当時5歳の長女とふたりでの初外食も、やはり入りやすいこのお店でした。
慎重にメニューを見ながら注文です。
イタリア名は「patatine fritte」。"小さなお芋揚げ"のような可愛さにほっこり。
ところ変われば名も変わりますよね。
それから2年、今度はフランスのパリに移ることになりました。
記憶がよみがえります。
フランスでのフライドポテトはいったいなんという名前なのでしょう!
答えは、「frites」でした。
意味は揚げものフライ、読みはフランス語のrで読みにくいですが短く"フリッ"。
ひとり静かに納得した次第です。
が、この話には更なるおまけが。
主人の再度の転勤でイギリスに住むことになったのです。
シンガポールの出来事から20年。
ここで初めてイギリス名物フィッシュアンドチップスの「chips」がフライドポテトだということを知りました!
ちなみにイギリスのポテトチップスは "パリパリ食感"の「crisps」です。
ハンバーガーは「sandwich」。
せかいのことば、奥が深いです。
世界共通用語 英語
英語の効用
海外転勤族の我が家。英語圏外のイタリアとフランスでの駐在当初はとにかく何事も必死でした。
買い物で洗剤の前で立ちすくみ、公園で話しかけられても言ってることがわからない、伝えたいのにことばがでない..。
不馴れなことば体験をお持ちの方ならお分かりいただけると思いますが、そんなもどかしさを感じるとき、その頭の中はヒントを探してフル回転しています。
知っている単語があれば飛びつき、関連する単語を探してつなげて絞り出す。
数時間経ってから "こう言えば良かったんだ、あんな風にも言えるかも..." と頭の中で反芻し後悔してはまた挑む。
不馴れなことばである以上、これは避けられない葛藤です。
英語が苦手などとは言ってられません。
ピンチを切り抜けるためには、英語を使うか 英語をヒントに覚えたてのことばを捻り出すかの二択です。度胸あるのみ!
そんな風に頑張っていると英語の便利さも実感します。特に欧米言語と英語は言語的に近いそうで、英語が共通語として定着した大きな理由と言われます。
苦手だった英語がことばを繋ぐ存在になるとは考えてもいませんでした。
Tangoの機能として英語を記しその英米差を入れた理由を、ささやかな体験を通してお伝えしたいと思います。
"ポテト"の体験談
「せかいのことば~マ〇〇〇〇〇!」
最近聞かなくなりましたが、以前日本でよく流れたファーストフードのCMソングです。このフレーズから各地でお店に入られた方もいらしたかもしれません。
最近聞かなくなりましたが、以前日本でよく流れたファーストフードのCMソングです。このフレーズから各地でお店に入られた方もいらしたかもしれません。
海外での体験談をひとつ。
お店に入り飲み物に続いてポテトを頼もうとしたら通じません。発音が悪いのかポテトの言い方がいけないのか、結局写真を指差し注文しました。
面倒そうな店員さんが言い放ったのは、「あぁ フレンチフライね!」
日本ではフライドポテトと言いますが、これは日本用の名称だそうです。名前が違うなんて思ってもみませんでした。
スマイル0円の日本店との差に少々嫌な印象が残りましたがそれはそれ。
これはその後のお話です。
主人の次の赴任地はイタリアのローマ。当時5歳の長女とふたりでの初外食も、やはり入りやすいこのお店でした。
慎重にメニューを見ながら注文です。
イタリア名は「patatine fritte」。"小さなお芋揚げ"のような可愛さにほっこり。
ところ変われば名も変わりますよね。
それから2年、今度はフランスのパリに移ることになりました。
記憶がよみがえります。
フランスでのフライドポテトはいったいなんという名前なのでしょう!
答えは、「frites」でした。
意味は揚げものフライ、読みはフランス語のrで読みにくいですが短く"フリッ"。
ひとり静かに納得した次第です。
が、この話には更なるおまけが。
主人の再度の転勤でイギリスに住むことになったのです。
シンガポールの出来事から20年。
ここで初めてイギリス名物フィッシュアンドチップスの「chips」がフライドポテトだということを知りました!
ちなみにイギリスのポテトチップスは "パリパリ食感"の「crisps」です。
ハンバーガーは「sandwich」。
せかいのことば、奥が深いです。
イギリス英語とアメリカ英語
英語の授業を受けていた頃はほとんど気にしていませんでしたが、同じ英語圏の国々でも綴りや呼び名には国による違いがあるということを、イギリスで生活して改めて意識しました。
フライドポテトのような身近な食べ物にも違いがあることに驚きましたが、言い替えれば身近なものだからこそ、その国特有の呼び名が残ってきたんですよね。
違いがあると気づくだけでもことばに関するアンテナは反応するもの。
せめてイギリスとアメリカでの差だけでも最低限知っておきたいと思い、わかる限り集めてみました。調べて並べてみるとこれが意外と役に立つんです!
シンガポールでは屋台のような小さなお店が集まるところをcanteenと呼びますが、これはイギリスでいう学食のような食堂でアメリカのcafeteriaと同じ意味で使われるものでした。
イギリス領であった過去を思えば納得ですが、ポテトはアメリカ式のフレンチフライなのに、と不思議に感じたり。
イギリスで英語を学んだ娘達から情報を受けて違いを知ることもあれば、逆に彼女達が迷っていた綴りが実は英米差だった!と納得することもありました。
世界で話される言語だからこそ、違いを認識する必要性を感じます。
せめてイギリスとアメリカでの差だけでも最低限知っておきたいと思い、わかる限り集めてみました。調べて並べてみるとこれが意外と役に立つんです!
シンガポールでは屋台のような小さなお店が集まるところをcanteenと呼びますが、これはイギリスでいう学食のような食堂でアメリカのcafeteriaと同じ意味で使われるものでした。
イギリス領であった過去を思えば納得ですが、ポテトはアメリカ式のフレンチフライなのに、と不思議に感じたり。
イギリスで英語を学んだ娘達から情報を受けて違いを知ることもあれば、逆に彼女達が迷っていた綴りが実は英米差だった!と納得することもありました。
世界で話される言語だからこそ、違いを認識する必要性を感じます。
小さなヒントではありますが、国や言語についての理解を深めるお役にたてると信じています。
楽しい学習になりますように。
楽しい学習になりますように。
T-30B 名詞 食 |